伴 貞懿(ばんさだよし)/伴 門五郎    天保10年4月8日〜慶応4年5月15日(1839-1868)・・・1868.7.4とは同一日

    彰義隊を結成した人。幕臣。名、貞懿。本姓、岡田。字、士徳。通称、門五郎。父、武州足立郡蕨宿の名主岡田平左衛門(三男)。埼玉県出身。叔父の伴経三郎貞栄に養われる。叔父の跡を継ぎ、柳剛流剣術家岡田十内叙吉(おかだじゅうないのぶよし:1794-1871)に入門。嘉永6年(1853)幕府に仕え御徒士。文久3年(1863)将軍徳川家茂に従い上洛。慶応元年(1865)長州征伐に従軍。翌年、陸軍調役並。慶応4年(1868)3月徳川慶喜が朝敵とされたことに反発、彰義隊を結成し、副頭取に就任。戦争回避に尽力したが失敗。上野で戦死する。30歳。

墓は、全生庵墓地(谷中5-4-7)。本堂横、墓守小屋の隣り。篆額「伴士徳君墓表」。