土井利與(どいとしとも) 嘉永4年〜昭和4年1月2日(1851-1929)
第14代下総古河城主(最後)。従二位子爵。初名、泰次郎。父、第13代利則(長男)。徳川家康・家忠・家光の3代に仕えた幕閣の大老土井利勝(1573-1644)の子孫。慶応3年(1867)14歳で藩主となる。明治維新以後は、古河藩知事、廃藩置県にともなう古河県知事などとなる。明治9年(1876)宮内省出仕、宮中勤番。明治21年(1888)狩猟官。土井一族発祥の地は愛知県岡崎市土井町。俳号、三友亭巨杉。明治維新において朝敵とならなかった大名に所有権が与えられた土地である東京市本郷駒込片町に居住していたものと思われる。79歳。相続は、子爵土居利孝。
墓は、天王寺墓地。朝倉文夫前通路ほぼ中央。正面「宝台院殿仁誉昌徳利譽大居士」。室、土居千賀子墓、正面「妙台院殿芳蕭慧薫大姉」も隣りにある。継室、土居みら墓、正面「智真院殿温誉明鏡永寿大姉」も同域にある。子、子爵土居利孝の墓も同域にある。