藤井健次郎(ふじいけんじろう)    慶応2年10月5日〜昭和27年1月11日(1866-1952)

    細胞遺伝学者。石川県出身。明治25年(1892)東京帝国大学生物学科卒業、明治34年(1901)ドイツ・イギリスに留学し、植物形態学・細胞学を学ぶ。明治38年(1905)助教授となり植物形態学講座を講ずる。明治40年(1907)に来日したマリア・ストープス(Marie Stopes)と共同で北海道の炭坑で採集した白亜紀の植物化石を研究した。明治44年(1911)東京帝大教授。昭和2年(1927)退官。昭和4年(1929)国際細胞学雑誌『キトロギア』を創刊し、編集主幹となる。昭和25年(1950)文化勲章授章。なお、大賀蓮で有名な大賀一郎(1883-1965)は、藤井健次郎の副手として細胞学・組織学の実験指導を助けた。

墓は、覚性寺墓地(池之端2-1-17)。墓地入口より右・左・右と行った右側の角。歩いて行く方向に対して後ろ向き。正面「藤井家之墓」。「高顕院文化日健居士」。