後藤貞行(ごとうさだゆき)    嘉永2年〜明治36年(1849〜1903)

    和歌山県出身の彫刻家。和歌山藩士の出身。慶應2年(1866)藩の騎兵となり、図画および画学・洋画・馬匹解剖学・種馬の研究による馬の外貌および馬の善し悪しをみる相馬(そうば)学などを学ぶ。理想的な馬の形を鋳造し残そうとしたが失敗し木彫を始めた。この時期に高村光雲と出合う。西郷隆盛像では犬の部分を、楠公銅像製作では、馬の部分を担当した。