林厚徳(はやしあつのり)/林卓然(はやしたくぜん)    文政11年5月5日〜明治23年3月2日(1828-1890)

    太政官少弁。通称、幸次郎。号、卓然・東園。徳島藩士。嘉永元年(1848)作事奉行、その後奥小姓・地方代官・京都邸留守居役等を務める。維新の時には、井上高格・日比野克巳らと尊王派に組みした。明治2年(1869)徳島藩参政から中央政府に出仕し、民部官権判事・民部権大丞・大蔵権大丞などを歴任して、金沢県大参事・太政官五等出仕・大蔵省五等出仕・額田県権令などを歴任。明治5年(1872)には浜松県令。同16年(1883)東京市京橋区長、同22年(1889)深川区長を兼務。従五位勲五等瑞宝章。儒者新居水竹(1813-1870)の後妻たかの兄。日本で最初に限りなく現在のものに近い選挙を実現させた人物。

墓は、谷中霊園 乙5号5側。駒井重格墓の先。正面「従五位勲五等林厚徳之墓」。