市川団蔵(いちかわだんぞう)・7世    天保7年3月〜明治44年9月12日(1836-1911)

    歌舞伎役者。本名、市川九蔵。6世の養子。初代の父重蔵が成田市幡谷に住んでいたため、市川宗家は屋号を「成田屋」という。7代市川団十郎に入門。明治30年(1897)7代目を襲名。古くからの芸を正統に継承したが、地方巡業が長く、主流からは距離を置いた存在となったが、晩年には歌舞伎座など中央の舞台に立った。仁木・知盛・光秀・宗吾らが当たり役。76歳。

※ NHKの大河ドラマ「宮本武蔵」の主役宮本武蔵役を演じた市川新之助(その後、海老蔵を襲名)は「成田屋」であるから、この系統だ。

墓は、天王寺墓地。さくら通りに面する。墓標正面に「七代目市川団蔵墓」とある。