谷中・桜木・上野公園裏路地ツアー浄厳律師

浄厳律師（じょうごんりつし）　　　　寛永16年～元禄15年6月27日(1639-1702）

　　　　真言宗の僧侶。河内(大阪)出身。名、覚彦(かくげん)。号、雲農･妙極。慶安元年(1648)10歳で高野山金剛寺で出家し諸典を修め、特に悉曇(しんたん：梵字、梵語関連)を研究し偉大な足跡を残した。河内の教興寺･延名寺などを再興。柳沢吉保の帰依を受け、将軍徳川綱吉から現寺地3500坪を得て、江戸湯島に霊雲寺を開創。元禄6年(1693)多摩郡(町田市)に殊印地100石の寺領を得て、元禄7年(1694)には関八州の真言律宗の総本寺とした。元禄11年(1698)に現在の妙極院のところに1300坪を与えられた。真言宗中興の高僧。「秘密儀軌(ひみつぎき)」を編纂。64歳。著書:「法華経秘略要鈔」、「悉曇三密鈔」、「諸真言要集」など29種、85巻の仏書あり。

墓は、妙極院墓地(池之端2-5-30)。ほぼ中央の柵の中。宝塔は無刻。「東京都指定史跡」。「台東区指定史跡」。墓は、河内の延名寺にもある。