狩野晏川(かのうあせん)/狩野貴信(かのうたかのぶ)    弘化2年〜明治25年(1845-1892)

    日本画家・幕府の奥画師。父、狩野良信。狩野家13世(根岸お行の松)。東京出身。名、貴信。号、皆春斎。木挽町狩野家伊川院栄信に師事。金砂古代模様の技を究め、正しい技法を伝授した。金砂子の名人で第1回絵画共進会に出品し受賞。江戸城内の襖絵を狩野晏川・狩野勝一が模写したという田安家旧蔵「江戸城襖絵図(柳営四季の絵巻)」、江戸時代の「国絵図」等は貴重な文献である。

墓は、了ごん寺墓地。「皆春斎発誉晏川貴信居士」。