寒松院(寛永寺子院 藤堂家墓地は上野動物園内)
寒松院

    江戸時代初期、現在の上野動物園から国立博物館辺りには津藩主の藤堂家の江戸屋敷があった。寛永寺建立に当たり大部分を立ち退きさせられた藤堂高虎は屋敷の隣に寒松院を建立し、藤堂家の菩提寺とした。高虎は寛永7(1630)年江戸で没し、上野寛永寺山内の寒松院に葬られたが、2代藩主高次(たかつぐ)のとき、津城下(現、津市)に改葬した。今でも上野動物園の中に藤堂家の大名墓地が保存されている。現在、寒松院は寛永寺輪王殿の裏手と三重県津市にある。なお、上野動物園隣の上野東照宮は藤堂高虎の建立。五重塔だけは上野動物園内にある。