勝承夫(かつよしお) 明治35年1月29日〜昭和56年8月3日(1902-1981)
作詞家。東京都四谷出身。宵島俊吉のペンネームで正宿汪洋主宰の「新進詩人」に参加。井上康水らと「新詩人」を発行し大正8年(1919)の「日本詩集」で「白痴を誘って野に出て」などの作品により中央詩壇にデビュー。東洋大学へ入学後は専門学部文化学科を卒業し、昭和2年(1927)報知新聞社に入社。昭和13年(1938)ビクター専属作詞家。昭和18年(1943)に退社詩作生活に入る。昭和36年(1961)東洋大学理事長。
作品:「さんぽ」、「小ぎつね」、「歌の町」、「夜なか」、「かねがなる」、「気のいいがちょう」、「かすみか雲か」など。詩集:「惑星」、「朝の微風」、「航路」、「白い馬」。エッセイ:「文章の技術」、「若き日の夢」。
墓は、大雄寺。本堂横通路中ほど。境内の「とうだいもり」の碑は勝承夫の訳詩。
凍れる月影 空に冴えて The moonlight though freezing is serene in the sky.
真冬の荒波 寄する小島 The midwinter wild waves rush up to the small islands.
思えよ 灯台守る人の We think of the people working in the lighthouse,
尊き優しき愛の心 And of their hearts of noble and gentle love.