谷中・桜木・上野公園裏路地ツアー　川辺御楯・川辺白鶴

川辺御楯(かわのべみたて)　　　　天保9年10月～明治28年8月24日(1838-1895)

　　　　明治期の日本画家。号、花陵･鷲外･墨流亭･都多之舎･素堂。父、河辺源右衛門正胤。筑後柳川出身。初め父に学んだのち、三善真琴に師事、13歳で熟頭となる。宝田通文･西原晁樹(にしはらちょうじゅ)に師事し有職故実･国学･兵学を学ぶ。勤王の志あり、国事に奔走する。維新後、藩命により京にのぼり太政官となる。のち、辞して土佐光久に絵を学ぶ。明治3年(1870)神祗官として京都で有職故実を調査。明治7年(1874)伊勢神宮権禰宜などを務め、別宮御宝物・絵巻物を模写。のち、大和絵の歴史画制作に専念。土佐派の絵を描く。明治17年(1884)第二回内国絵画共進会で銀賞となる。また、東洋絵画会結成に参加し、日本美術協会で受賞。作品:｢新田義興血戦図｣、｢南北朝合戦図｣など。58歳。

※　有職故実(ゆうそくこじつ)：朝廷･公家の礼式・官職・法令・年中行事・軍陣などの先例・典故。
※　生没年日は、墓誌および碑裏の記載による。

川辺白鶴(かわべはくかく)　　　　　明治4年2月20日～明治25年2月3日(1871-1892)

　　　　号、九皐。父、川辺御楯(長男)。画法を父から学び、16歳で絵画共進会に出品し受賞。22歳。

墓は、天王寺墓地(飛び地)。甲6号17側前を入り左側6基目。正面「川辺家之墓」。