見明院(けんめいいん)     創建:寛永末ころ(1640ころ)

場所:    台東区上野公園16-18
アクセス:  JR鴬谷駅南口に出て、右へ上野公園方面に行き、突き当りを左に道なりに進んだ、曲がり角付近。右側。

    東叡山寛永寺見明院。天台宗。本尊:千手観音立像。権僧正盛憲の建立。寛永寺36坊の一つ。陸奥国会津藩主保科正之が檀越となるが、 元禄11年(1698)焼失。のち、保科守重が再建。その後保科家祈願所となる。 維新前は根本中堂東側(科学博物館辺り)にあった。明治5年(1872)上野公園を造るために桜木町に移転し、現在の芸大美術部の道を隔てた西側に涼泉院(廃絶)と養寿院と共に在った。明治23年(1890)再移転する。 大正3年(1914)寛永寺裏の福聚院手前の上野桜木9番地に移転。昭和20年(1945)3月の戦災で焼失。昭和23年(1948)寛永寺から本尊千手観音を迎えて現在地に再建する。昭和28年(1953)広尾島津家上屋敷より本堂を移転改築する。平成16年(2004)5月昭和観音を安置。

※ 所沢に狭山不動尊という戦後に建てられた寺があるが、全国から古建築を集めて作られた。この中に奈良極楽堂から移転した大黒堂があり、納められている大黒様は、見明院から移されたもの。