杵屋勘五郎(きねやかんごろう)・3代/杵屋六左衛門・11代    文化12年〜明治10年8月7日(1815-1877)

    江戸長唄家元。別名、中村勘五郎。俳名、絃中庵。俗称、根岸の勘五郎。別号、稀音家照海。東京出身。6世杵屋六左衛門の後養子。文久元年(1861)11代杵屋六左衛門を相続。明治元年(1868)義弟の杵屋喜三郎に名を譲り、3代杵屋勘五郎と改名。同年大薩摩の家元権をゆずり受け、大薩摩紘太夫藤原直光淨空とも名乗る。追善曲「月五首」の作曲は元治元年(1864)5月20日。

墓は、谷中霊園 甲9号1側。ぎんなん通りに面する。墓碑銘は「中村勘五郎」。