小永井小舟(こながいしょうしゅう)/司馬傭作 文政12年〜明治21年12月10日(1829-1888)
儒学者・詩人・幕臣。名、岳。字、君山。通称、五八郎。変名、司馬傭作。号、小舟。姓、平野。父、佐倉藩平野重美の末子。幕臣小永井籐左衛門の婿養子となる。千葉県佐倉出身。若くして江戸に遊学し野田笛浦・古賀謹堂・羽倉簡堂に師事。安政6年(1859)咸臨丸に公用方下役として渡米。帰国後、調役となり、徒目役より大阪調役になる。維新後、一ツ橋侯侍読。遣米使節新見正興に随行し渡米。文部省微官。明治4年(1871)尾張侯に招かれ尾張明倫堂教頭。晩年浅草新堀に住み「濠西塾」を創設し諸生に教授する。詩文書で有名。著書:「亜行日記」、「漢史一班」、「無弦琴」、「濠西小築」、「代画小説」、「天放集」、「清史略」、「小舟盧詩文」。60歳。
墓は、谷中霊園 乙10号6側。正面「小永井家之墓」。