近藤朔風(こんどうさくうふう)/近藤逸五郎(こんどういつごろう)     明治13年2月14日〜大正4年1月14日(1880-1915)

    詩人・訳詞家。号、朔風。父、気象測候所の創始者として知られる桜井勉(1843-1931)(五男)。兵庫県豊岡市出身。12歳で近藤家の養子となる。東京外国語学校で独・伊・英語を学ぶ。のち、東京音楽学校選科で声楽を研究。東京美術学校でも学び、芸術と音楽の見識を養う。卒業後、「名曲新集」、「西欧名曲集」などを発刊、訳詞家としてその才能を発揮。主として近代歌曲を選び、新しい訳詞をつけて紹介した。編集:「独唱名曲集」、「女声唱歌」。訳詞:「野中のばら」、「美しき夢」、「菩提樹」、「ローレライ」、「神の御威」、「久しき昔」、「夜の調べ」、「シューベルトの子守歌」など。

墓は、谷中霊園 甲11号1側(8側寄り飛び地)。矢田部家墓域の隣り、桜井家墓域内。正面「朔風近藤逸五郎之墓」。