森 尹祥(もりまさよし)/森源流     元文5年〜寛政10年3月16日(1740-1798)

    書家。本姓、源。字、君錫。通称、伝左衛門(または伝右衛門)。号、源流。幕府右筆。御家人にも書道を教授。持明院宗時の弟子で持明院流筆道の名人。尹祥の高祖父にあたる森矩章が、持明院基定より伝授の「入木道秘伝書」を洪水によって破損したものを保存していたが、この復元・整理に尽力。58歳。著書:「書道訓」、「位署書批判」、「懐紙夜鶴抄」、「和歌秘伝聞書」。

※ 江戸時代中期の和様(わよう:日本風の書体)の代表には、森尹祥、上代様(じょうだいよう)の復興に努めた近衛家熙、千蔭流を成した加藤千蔭、池大雅などがいる。

墓は、本壽寺墓地(谷中1-4-9)。墓地最奥の隅。正面「森家之墓」。「瑞光院尹祥日秀居士」。合祀墓のため、「瑞光院」とのみ記載がある。