谷中・桜木・上野公園裏路地ツアー　森重都由／森重靱負

森重都由(もりしげすべよし)／森重靱負(もりしげゆきへ)　　　　宝暦9年～文化13年6月4日(1759-1816)

　　　　森重流砲術の創始者。名、都由。字、仲美。通称、靱負・武平。号、烏山・独立軒。周防国末武（山口県下松市）の出身。将軍徳川家斉に召されて幕府書院番与力を勤める。村上蔵人に船軍の法を、阪本天山に砲術を学ぶ。18歳で全国を回り安盛流・中島流・遠国流・禁伝流等の火術・砲術を学ぶ。また、山本良一に橋爪廻新斎流合武伝法・甲州越後の兵学を学び、合武三島流（ごうぶさんとうりゅう）軍船学を興した。江戸に出て一躍有名となる。のちに砲術技術を森重流と呼んだ。また、徳川幕府の命によって蝦夷地に赴き、ロシア軍討伐に尽力した。58歳。子に、森重竹山がいる。著書：「合武三島流船戦要法」28巻。

墓は、玉林寺墓地（谷中1-7-15）。境内墓地。本堂前、本堂に向かって左端。墓誌なし。「獨立軒森重先生墓」。「独立軒泰道自謙居士」。竹山の墓「森重竹山先生之墓」が隣接する。