中村又五郎(なかむらまたごろう)・初代    明治18年1月1日〜大正9年3月19日(1885-1920)

    歌舞伎役者。本名、中村庄次郎。京都先斗町出身。明治23年(1890)中村紫琴の養子となる。中村正太郎の名で大阪朝日座で初舞台。明治31年(1898)新富座の子供芝居で座頭を勤め、中村又五郎と改名。初代中村吉右衛門と共に子供芝居で活躍、人気を二分した。明治39年(1906)名題に昇進。のち、2世市川左団次一座に移ったが、大正6年(1917)浅草公演劇場に移り、小芝居の花形となる。最後の1年だけで12もの新作を手掛け、容姿・演技に優れ、将来を嘱望されていた。36歳。

中村又五郎・2代     大正3年7月21日〜平成21年2月21日(1914-2009)

     歌舞伎役者・重要無形文化財保持者(人間国宝)。本名は中村幸雄。屋号、播磨屋。俳号、紫琴。父、初代中村又五郎(長男)。父(初代)を5歳で失い、中村吉右衛門に養育された。大正10年(1921)市村座で2代目中村又五郎を名乗り初舞台となる。昭和28年(1953)度芸術祭賞奨励賞。昭和50年(1975)紫綬褒章。 昭和60年(1985)伝統文化ポーラ特賞。平成2年(1990)名古屋演劇ペンクラブ年間賞。平成5年(1993)松尾芸能賞特別賞。平成8年(1996)芸術院賞恩賜賞。平成9年(1997)重要無形文化財保持者。94歳。
   ※※ 編集中 ※※

墓は、善性寺墓地。本堂に向かって右側の墓地。正面「中村家之墓」。「海潮院法音日庄居士」。側に小山内薫書による大きな碑がある。