根岸安造(ねぎしやすぞう)     ?〜明治41年3月31日(?-1908)

    江戸城・徳川家御用の表装家。江戸末期江戸城本丸・水戸徳川家・一橋徳川家・松浦家の御用を請け、各家より扶持を賜る。明治に入ると、横浜・横須賀で西洋建築の天井貼りを行う。明治37年(1904)アメリカに渡航し5年間西洋装飾を研究。明治43年(1910)表装および経師品品評会を開催、東京市長より名誉銀杯を受ける。貴重な書画の表装のほとんどを手掛ける。

墓は、谷中霊園 甲10号4側。正面「根岸家之墓」。「慈園院徳勇日安清信士」。