西 長利(にしながとし) ?〜明治35年5月22日(?-1902)
福井県新設時に陸軍から福井県警察に採用された県警部長。姓、藤原。鹿児島県出身。明治2年(1869)兵部大録。明治7年(1874)警視庁10等出仕。明治10年(1877)西南の役に陸軍中尉兼権大警部として参加。明治14年(1881)2月新設福井県1等警部のち県警部長。石黒務県令または多賀義行少書記官にスカウトされたものと思われる。正七位勲五等。明治21年(1888)奏任4等中。
※ 石黒 務(いしぐろつとむ): 天保11年(1840)12月28日〜明治39年(1906)3月19日。通称、綱次郎・伝右衛門。彦根藩士。文久2年(1862)内目付として横浜・堺・伏見の警備をする。第2次征長に参加。戊辰戦争では会津攻略に従軍。維新後は、静岡大書記官などを歴任後、明治14年(1881)福井県令となる。67歳。
墓は、谷中霊園 甲9号13側。正面「西長利之墓」。