谷中・桜木・上野公園裏路地ツアー　野呂天然･野呂一雄

野呂天然(のろてんねん）　　　　明和元年～天保5年3月15日(1764-1834)

　　　　蘭方医・解剖学者。名、真空。号、天真・無量居士・如々庵。江戸出身。大阪で開業。文化10年(1813)解剖学を解く「生象止観」と「生象約言」を著わす。解剖の2字に代わり生象と呼んで外貌・形器・胚胎形器・気液・区分に分けて整理することを提案した。71歳。天然の娘は、儒医但馬天民の妻。田結荘千里は孫。著書：｢生象止観｣、｢生象約言｣。

野呂一雄(のろかずお)　　　　　明治23年～昭和19年4月20日(1890-1944)

　　　　　日本銀行監事。父、野呂邦之助(長男)。兵庫県出身。大正6年(1917)徳島専売局事業課長、続いて神戸専売局事業課長、大阪地方専売局事業課長、専売局総務管理課詰、高崎・水戸各地方専売局長、専売局経理部長、専売局販売部長を歴任。昭和14年日本銀行監事。正四位勲三等。55歳。

墓は、谷中霊園　甲8号7側。正面「野呂家累代之墓」。天然：｢天然真空無量居士｣。一雄：｢淳信院一道宗雄居士｣。