小野帰一(おのきいち)    明治4年〜昭和30年11月19日(1871-1955)

    東京神田のニコライ堂の3代目の主教。教会の決まりで、配偶者を持つ司祭を主教にするには、結婚を解消することになっているが、昭和15年(1940)2代目のセルギイ主教が官憲の圧力により引退せざるを得なくなり、小野神父はこの特例を適用し、夫人との婚姻を解消、主教ニコライ小野帰一として叙聖された。東方正教会の伝統に従って、特別許可を得て火葬せずに埋葬された。84歳。

墓は、谷中霊園 乙2号新1側。大主教ニコライ墓に並ぶ。