小野菊泉(おのきくせん) 文政元年4月12日〜明治18年1月23日(1818-1885)
田安徳川家老女。父、幕臣揖斐左兵衛政広(長女)。幼名、与志・代喜。江戸六番坊にて生まれる。天保年間(1830-1843)に田安家の老女となり、藤沢と称す。徳川御三卿の一つ田安徳川家第3代当主徳川斉匡(とくがわ なりまさ:1779-1848)の16女純姫(純子・松齢院)が柳河藩12代藩主立花鑑寛(たちばなあきもと:1829-1909)に嫁ぐにあたり、柳川藩士小野家の養女となる。明治4年(1871)廃藩置県後東京に帰り、髪を下ろして菊泉と号した。本郷西片街鈴木家にて没する。68歳。
墓は、谷中霊園 乙10号9側。正面「小野菊泉墓」。正面下部に略歴あり。