桜井広三郎(さくらいこうざぶろう)     明治6年〜明治39年1月3日(1873-1906)

    特別天然記念物「北投石」を発見した人。帝国大学大学院生。理学士。地質学専攻中、脳を患い自殺した。明治31年(1898)玉川温泉で北投石を発見し、「渋黒石」と命名したが、その後、岡本洋八郎が台湾の北投温泉で「北投石」を発見。命名論争に発展した。大正11年(1922)国の天然記念物に指定され、昭和27年(1952)特別天然記念物に指定される。著書:「岩手火山彙地質調査報文」。
※ 北投石:温泉生成物が溶岩を核としてその上に沈着したもので、主成分は硫酸バリウムと硫酸鉛。

墓は、谷中霊園 乙8号7側。正面「理学士桜井広三郎墓」。