沢村高俊(さわむらたかとし)/沢村南洞 天保7年〜明治44年3月20日(1836-1911)
熊本藩士。76歳。正面「南洞沢村高俊之墓」。「性海院仁岳高俊居士」。
長谷川まつ子(はせがわまつこ) 嘉永3年?〜大正3年12月14日(1850?-1914)
箱根塔ノ沢温泉「福住楼」の初代女将。沢村高俊の妻(?)。塔ノ沢温泉にあった旅館「塔ノ沢福住」を沢村高俊が購入、明治23年(1890)に「福住楼」を創業。一時大洪水のため旅館が流失したが、近くの旅館「洗心楼玉の湯」を手に入れ「福住楼」の営業を再開。常連客として、下記の人々がいたという。福沢諭吉・夏日漱石・島崎藤村・巌谷小波・武島羽衣・大佛次郎・川端康成・里見ク・吉川英治・林芙美子・田村泰次郎・北條秀司・川合玉堂・平福百穂・日下部鳴鶴・中村蘭台(2世)・坂東妻三郎など。65歳。「松泉院慈舟妙安大姉」。
墓は、天王寺墓地。朝倉文夫墓前通路のほぼ中央。右側。沢村高俊墓と長谷川まつ子は並ぶ。同域には、子などの墓碑がある。