戸張孤雁(とばりこがん)    明治15年〜昭和2年12月9日(1882-1927)

    彫刻家・版画家。東京日本橋出身。本名、志村亀吉。名、国太郎l。母の実家を継ぎ戸張姓を名乗る。五百城文城・小山正太郎に師事。明治31年(1898)日本銀行給仕、のち書記補。片山潜から英語を学び、明治34年(1901)渡米、油絵と挿絵を学ぶ。また、現地で荻原守衛と出会い彫刻にも関心を持つ。明治39年(1906)病気のため帰国。明治40年(1907)太平洋画会研究所に入り彫刻に転じる。のち、織田一磨らと創作版画協会を創立。46歳。代表作:「玉乗り」、「虚無」、「煌く嫉妬」、「杣」、「水郷」、「豆の秋」など。

墓は、大泉寺墓地(谷中6-2-13)。本堂拝向前に立って右手方向。塀寄り、ツツジの陰。正面「志村家之墓」に合祀。