「姿三四郎」を書いた小説家。東京出身。父、柔道家富田常次郎(次男)。明治大学商学部在学中に伊福部隆輝らと詩誌「感情革命」を創刊。昭和3年(1928)河原崎長十郎らの心座文芸部に参加し、劇作・演出をする。昭和17年(1942)「姿三四郎」第1部を発表、昭和19年(1944)同第2部を発表。昭和22年(1947)「刺青」、昭和23年(1948)「面」で戦後最初の直木賞を受賞。日本文芸家協会理事。著書:「富士に歌ふ」、「西郷隆盛」、「産業戦士の歌」、「亜細亜は一なり」、「猿飛佐助」、「ここに幸あり」、「遥かなる虹」、「巴御前」、「柔道水滸伝」など多数。