応用化学者・スクワレン発見者。東京出身。東京帝国大学応用科学科卒業。明治34年(1901)工業試験所入所のち技師、大正4年(1915)第二部長。イギリスでの発見より1年も早くスクワレンを発見。鮫肝油中の炭化水素の研究で大正7年(1918)日本化学学会桜井褒章受賞。大正9年(1920)油脂の研究で学士院恩賜賞受賞。
※ スクワレン:鮫の中でも、水深300m〜1000mに棲息し、体重の25%という非常に大きな肝臓を持つ深海鮫の肝油に多く含まれている。
スクワレンは水を水素と酸素に分解して水素を自ら取り込み、一方の酸素を体内細胞に送り込む性質を持っていて、その酸素は細胞内でエネルギーを生み出し、新陳代謝を促す。