柳瀬美仲(やなせびちゅう)/柳瀬方塾(やなせみちいえ)    貞享2年〜元文5年(1685-1740)

    江戸時代中期の浜松の呉服商で歌人(男性)。本名、柳屋小左衛門方塾。遠江国浜松出身。号は隠江翁。京都で武者小路実陰の門下となる。江戸で和歌を教授した。著書:「秋夜髄筆」などがある。東京都史跡。

墓は、教證寺(池之端1-2-5)。門から真っ直ぐに入り、突き当たり辺りにある。右側面に歌が刻まれている。
    はつせ路や 初音聞かまく尋ねても
        まだこもりくの山ほととぎす

この句が評判となり「こもりくの美仲先生」と呼ばれた。 また、墓石正面には「隠口先生美仲甫之墓」と刻まれている。
なお、門前に東京都教育委員会が作った立て札の生誕年を「宝永」としているが、56歳で没したとあることから、西暦が正しく、これから「貞享2年」の誤りとわかる。