秋山光和(あきやまてるかず) 大正7年5月17日〜平成21年3月10日(1918-2009)
東京大学名誉教授・美術史学者。特に、「源氏物語絵巻」の研究などで著名。父、秋山光夫(長男)。京都出身。昭和16年(1941)東京帝国大学美術史科卒業し、文部省美術研究所嘱託。出征し、戦後、東京国立博物館研究員となる。昭和25年(1950)フランスに留学。昭和27年(1952)東京国立文化財研究所に勤務。昭和34年(1959)フランス芸術文化勲章受章。美術品の研究に工学的方法を取り入れ、昭和42年(1967)「平安時代世俗画の研究」で日本学士院賞受賞。東京大学美術史学科助教授。昭和44年(1969)同教授。昭和54年(1979)定年退官し、学習院大学教授。昭和60年(1985)日本初の人文系学者としてフランス学士院会員(ロイヤルアカデミー会員)となる。平成3年(1991)勲三等旭日綬章受章。90歳。叔父に詩人堀口大学が、長男にお茶の水女子大学教授の秋山光文がいる。著書・編纂・共著・翻訳:「光学的方法による絵画の研究」、「平安時代世俗画の研究 」、「王朝絵画の誕生『源氏物語絵巻』をめぐって」、「日本の美術 10 絵巻物」、「出会いのコラージュ 秋山光和随想集」、「日本絵巻物の研究」、「平治物語繪」、「栄山寺八角堂の研究」、「信貴山縁起絵巻」、「扇面法華経の研究」、ジェルマン・バザンの「世界美術史」。
墓は、谷中霊園 乙7号4側。正面「秋山光和/秋山日出子 墓」。