林 若樹(はやしわかき)     明治8年1月16日〜昭和13年(1875-1938)

    古典籍収集家。名、若吉。父、林紀(研海)。東京麹町出身。明治15年(1882)父をパリで亡くし、母も間もなく没する。若吉は病弱で、叔父の林董(はやしただす)に引き取られる。中学を中退し趣味家・書物愛好家となる。坪井正五郎博士に師事し考古学を修める。明治29年(1896)同志と「集古会」を結成。幹事となり雑誌「集古」の編纂をする。しかし、世間からは蔵書家としては認められなかった。没後、蔵書は処分され散逸した。64歳。著書:「集古随筆」。

墓は、谷中霊園 甲8号5側。林紀(研海)墓のとなり。「天嶽院白雲若樹居士」。墓誌なし。