石川欣一(いしかわきんいち)　　　　　明治28年3月17日〜昭和34年8月4日(1895-1959)

　　　　ジャーナリスト・翻訳家。父、石川千代松(長男)。東京出身。明治39年(1906)東京高等師範学校付属小学校尋常科(筑波大学付属小学校)卒業。大正2年(1913)東京高等師範学校付属中学校卒業。大正7年(1918)東京帝国大学英文科から大正8年(1919)アメリカ プリンストン大学に転校し、大正9年(1920)卒業。大阪毎日新聞入社。ニューヨーク特派員。東京日日新聞に移り、昭和8年(1933-1935)ロンドン支局長。昭和12年(1937)大阪毎日新聞社文化部長。昭和17年(1942)占領下のマニラ新聞社に出向したが、アメリカ軍が上陸のため昭和20年(1945)9月に投降し帰還する。戦後は、東京本社出版局長、サン写真新聞社長を歴任。昭和28年(1953)ブルックスの「花ひらくニュー・イングランド」の翻訳で日本芸術院賞を獲得。著書：「旅から旅へ」、「煙草とパイプ」、「比島投降記 - ある新聞記者の見た敗戦」、「山を思う」、「チャーチル」など多数。翻訳：グルーの「帯日10年」、チャーチルの「第二次大戦回顧録」、留学中に知遇を得たモースの「日本その日その日」など。64歳。妻"江い"は、女優東山千栄子の妹。

墓は、谷中霊園　甲10号3側。正面「石川欣一」。ただし、升目状の合祀墓の右上角。左側に石川千代松、下側に妻江いがある。