加納院(かのういん)    創建:慶長16年(1611)

場所:台東区谷中5-8-5
アクセス:JR日暮里駅谷中口から御殿坂を上がり約150mの交差点を左に折れ、約250mで右に路地を入り、約70m右側。築地塀の先の赤い山門。

長谷山加納院。本所弥勒寺末。"赤門"と言われこの辺りのランドマークでもある。新義真言宗。本尊:阿弥陀如来。谷中に残る7つの霊場の一つで御府内八十八ヵ所の第六十四番の札所。両界曼荼羅版木(りょうかいまんだらはんぎ) が保存されている。これは、台東区有形文化財〔絵画部門〕として平成9年(1997)度区民文化財台帳登載されたもので、真言宗の説く宇宙観を図として表現した2種類の絵図のこと。ひとつは金剛界(こんごうかい)曼荼羅、もうひとつを胎蔵界(たいぞうかい)曼荼羅という。この版木は行満坊賢誉という僧侶が、元和9年(1623)3月17日から寛永3年(1626)6月7日までの4年間をかけ、自身で版刻したものであることが裏面に記録されている。

【谷中に残る7つの霊場】長久院(15番)、観音寺(42番)、多宝院(49番)、自性院(53番)、明王院(57番)、観智院(63番)、加納院(64番)。

下記のお墓がある。

福山藩侍医津山宗伯