川上邦世(かわかみくによ)    明治19年7月13日〜大正14年6月2日(1886-1925)

    木彫家。東京出身。号、◇堂。洋画家川上冬崖の孫養子。東京美術学校卒。はじめ高村光雲に師事。木彫刻を竹中光重(竹中重吉)に師事。初期文展に出品。文芸同人誌「奇跡」に参加し挿画・画論を寄せた。「ヒューサン会」に参加、のち「再興美術院展」会友。竹中光重の夫人は、川上冬崖の孫娘。作品:「静かなる狂い」、「成吉思汗」、「焼酎」、「種牛」、「人魚」、「児玉」、「恋」、「シャベル」。40歳。

墓は、谷中霊園 甲8号20側。川上冬崖墓の隣り。台石「川上氏之墓」。墓誌は、台石横にある。「法性院邦誉◇堂居士」。