谷中・桜木・上野公園裏路地ツアー　長谷信篤

長谷信篤(ながたにのぶあつ)　　　　　文政元年2月24日～明治35年12月26日(1818-1902)

　　　　幕末明治期の公卿･子爵･元老院議官。京都出身。父、高倉永雅。藤原氏の子孫高倉家に生まれ、桓武平氏の子孫、刑部卿長谷信好の養子となる。安政5年(1858)日米修好通商条約調印の勅裁に反対して88人公卿列に参画、抗議の座り込みを行った。文久2年(1862)議奏加勢、12月国事御用係を兼任。翌年(1863)8月18日の政変で罷免された。慶応4年(1868)参議、初代京都府知事、のち元老院議官。貴族院議員。明治には子爵を叙する。正室は、坊城俊政の娘。子に長谷信成がいる。
長谷家（ながたにけ）は桓武平氏（かんむへいし）高棟王流で、西洞院時慶（1552-1640）の五男長谷忠康（ながたにただやす：1612-1669）を祖とする堂上家（どうじょうけ）。堂上家とは公家の中でも昇殿を許される上級の公家。家格は名家。
※公卿・参議：公(こう)と卿(けい)の総称。公は太政大臣・左大臣・右大臣、卿は大納言・中納言・参議および三位以上の朝官をいう。参議は四位も含める。

墓は、谷中霊園　乙6号2側。建立は長谷信昊とあるが、他に記載がなく詳細は不明だが、下記の方が合祀されているものと思われる。

長谷信篤（華族、元老院議員)　　文化15年２月24日生～明治35年12月26日歿
長谷信成（華族、宮内少丞)　　　天保12年１月27日生～大正10年11月26日歿
長谷信道（華族、掌典)　　　　　　安政６年３月８日生～昭和９年11月23日歿
長谷信昊（華族)　　　　　　　　　　明治23年３月６日生～昭和47年８月３日歿