小野義真(おのぎしん) 天保10年〜明治38年5月9日(1839-1905)
日本鉄道会社社長・小岩井農場創立。通称、強一郎。別名、立田春江。父、立田義信。母、酒井南嶺の姉婦美。土佐幡多郡縮毛出身。大庄屋を務める。従五位勲七等。安政7年(1860)尾形洪庵に蘭学を学ぶ。維新後は工部省の鉄道掛となり、さらに大蔵少丞となり、大隈重信に用いられる。ついで土木頭となる。のち岩崎弥太郎の三菱会社の顧問となる。明治14年(1881)日本鉄道会社を創立。東北線の敷設に尽力する。明治24年(1891)小岩井農場を創立。「小岩井」命名は、小野義真、岩崎弥太郎、井上勝の頭文字に由来する。明治26年(1893)日本鉄道会社3代目社長。義弟小野梓の書店東洋館にいた坂本嘉治馬が、東洋館閉館を期に開店した冨山房に出資支援している。67歳。妹は小野梓夫人利遠。
墓は、谷中霊園乙1号5側。ブロックの中程。西向き。正面「従五位小野義真之墓」。