谷中・桜木・上野公園裏路地ツアー　瀬木博尚･瀬木博信

瀬木博尚（せぎひろひさ／せきひろなお）　　　　嘉永5年10月6日～昭和14年1月22日(1852-1939）

　　　　博報堂創始者。父、富山藩士瀬木博重(長男)。越中富山藩士。維新時は、官軍側で越後戦争に従軍。のち、上京し明治28年(1895)東京府日本橋本銀町に教育雑誌の広告取次店「博報堂」を開業。ひろく雑誌の育成･普及に尽力。自らもスポーツ誌｢運動界｣を出版。また大橋佐平･大橋新太郎親子の経営する｢博文館｣の雑誌出版物の広告を一手に扱う。大正13年(1924)神田錦町に移転し株式会社となり初代社長となる。昭和元年(1926)東京帝国大学に「明治新聞雑誌文庫」を設立寄贈。88歳。

瀬木博信(せぎひろのぶ)　　　　　明治35年～昭和46年(1902-1971)

　　　　　　博報堂2代目社長・内外通信社社長。父、創業者瀬木博尚(三男)。東京出身。昭和6年(1931)長兄瀬木博俊の急逝により博報堂取締役となる。四条照信・瀬木博政(弟)・島田和三郎らと博報堂を出版広告専業から一般商品広告業へ転換。昭和14年(1939)2代目社長就任。戦時中戦後の広告荒廃時代の困難期を克服、新生博報堂を再生。特に、電波広告に進出に全力をあげる。昭和41年(1966)長男瀬木博親に社長を譲る。紺綬褒章受章。70歳。

墓は、谷中霊園乙2号新2側。ニコライ墓北側。正面｢瀬木家之墓｣。墓誌なし。顕彰碑がある。