谷中・桜木・上野公園裏路地ツアー　渋江保／羽化仙史

渋江保(しぶえたもつ)／羽化仙史(うかせんし)　　　　嘉永6年～昭和5年(1853-1930)

　　　　SF作家・博文館編集員。父、渋江抽斎（7男）。幼名、成善のち保。号、羽化・天保銭・幸福散史。明治8年(1875)浜松県師範学校教頭。明治12年(1879-1880)慶応義塾に入学。明治14年(1881)愛知中学校長。明治15年(1882)攻玉舎教員。明治20年(1887)静岡暁鐘新報主筆。明治22年(1889)博文館編集員。神秘主義や易学に傾倒し、日本国外の幽霊(心霊)写真を紹介したといわれている。また、羽化仙史名義の通俗小説が注目されカルト作家的な扱いを受けるに至っている。著書：「月世界探検」､｢新海底旅行」など。

墓は、感応寺墓地（谷中6-2-4）。渋江抽斎墓の隣り。正面「渋江家之墓」。墓誌はないが、側面に「渋江家先祖之精霊　合祀」とあるから合祀されているものと思われる。なお、写真にある「杵屋勝久」とは、渋江保の姉で長唄の師匠。