芍薬亭長根(しゃくやくていながね) 明和5年〜弘化2年2月10日(1768-1845)
江戸後期の狂歌師。前号、浅黄裏成。姓、菅原。幼名、三太郎のち長根。通称、三郎兵衛・本阿弥次郎右衛門。別号、三橋亭・潛亭・芍薬亭主人。
本阿弥光悦7世の孫。京都出身。劇作を手柄岡持に師事、初名浅黄裏成の狂号を受ける。 下谷三橋に住む。よって三橋亭とも称する。朋誠堂喜三二(ほうせいどうきさんじ:1735-1813)の門人。本阿弥喜三二とも号した。狂歌に一派を立て文政調を広めた。狂歌集30部を著わす。作品: 「国字鵺物語」、「雙?蝶白糸冊子」、「坂東奇聞濡衣双紙」など。78歳。著書:「古刀名鑑」、「狂歌人物誌」、「芍薬亭文集」、「新吉原聖賢画図」など。
※ 病気中に小島春庵の治療を受けて、煎り豆に花も咲くらん春の庵、と詠む。