観智院(かんちいん)    創建:慶長16年(1611)ころ開創

場所:台東区谷中5-2-4
アクセス:千代田線千駄木駅団子坂口より谷中方面に三崎坂(さんさきさか)を上り約500m、左側。初音幼稚園がある。

    医王山(初音山)東漸寺観智院。真言宗豊山派。本所中本寺彌勒寺末。本尊:大日如来。御府内八十八ヶ所の64番。御府内二十一ヶ所の6番でもある。慶長16年(1611)2月15日当寺開山照誉法印代が神田北寺町に寺地を拝領。のち、慶安元年(1648)御用地に付召し上げとなり、谷中(旧上三崎北町1番地)に代替地を拝領。大正時代の山門が、現在我孫子市の中峠にある真言宗豊山派のお寺、南命山龍泉寺の山門となっているという。音楽家で東京芸大教授のオペラ歌手としても有名な高橋大海住職が中心となっている観智院声明研究会の活動が注目されている。観智院声明研究会は、観智院の先代住職大僧正である高橋宥順の大正大学での教え子の同窓、同志による研究グループを母体として発足。 声明の研究、公演、レコードの制作、声明本の出版など活発な活動を続けている。

※ 真言宗の谷中のお寺が揃って慶長16年となっているが、明治10年(1877)の入谷区の調査資料では、揃って開山開基不明となっている。

左の写真は、境内の火除け不動尊。

下記のお墓がある。

日本画家・人形研究家西沢笛畝
明治期に知れた粋人萬屋松五郎/江澤松五郎