谷中・桜木・上野公園裏路地ツアー　加藤安積・加藤金雄

加藤安積(かとうやすづみ)　　　　　天保5年？～明治20年2月1日(1834?-1887)

　　　　　忍藩士･桑名藩家老加藤包教(かとうかねのり)のひ孫。名、包宥(かねひろ)。別称、大炊・主殿。父、加藤包好。祖父、加藤包稍。明治5年(1872)家督を金雄に譲る。53歳。妻多美は、生田図書尹淳(しょうだずしょただあき)の娘(大正2年6月歿74歳)。「金浄院釈?心法性大居士」。

加藤金雄(かとうかねお)　　　　　安政5年～明治12年1月5日(1858-1879)

　　　　　忍藩士･加藤安積の子。名、包光。忍藩で生まれる。明治5年(1872)15歳で家督を継ぐ。7年後に父母より先に没する。22歳。「金縄院釈?信浄暁大居士」。

※　加藤包教：桑名藩5代松平忠啓以来の家老。正式名は、加藤太郎右衛門包教。通称、十太郎のち太郎右衛門。17歳で出仕、天明元年(1781)父の死に伴い家督を相続し、お年寄りとなる。お年寄りは、家老職を勤める家柄で、若年でも何かのときには上席に着くことがある。80歳まで生きた。筆頭家老山田半右衛門との軋轢があったという。

墓は、天眼寺墓地(谷中1-2-14)。墓地に入り、まっすぐに行き、松平家墓域手前、左側。正面｢旧忍藩／加藤金雄／加藤安積／妻　多美　墓｣。加藤家は、代々浄土真宗であったが、臨済宗に改宗か。