経王寺(きょうおうじ)     創建:明暦元年(1655)

場所:    荒川区西日暮里3-2-6
アクセス: JR日暮里駅谷中口(南口ではない)を出て、御隠殿坂を上がり、約100m右側。交差点角。

     大黒山経王寺。日蓮宗。この地の新堀村名主冠権四郎家の祖先に当たる豪農冠勝平が要詮院日慶のために堂宇を寄進したのが始まりという。開基した要詮院日慶の墓碑(写真)は墓地内にある。山門より右側に大黒堂があり、日蓮上人が作ったとされ、もちろん大黒天が祀られている。慶応4年(1868)の上野戦争のときに、新政府軍に追われた彰義隊を匿い、銃撃を受け、山門にそのときの銃痕が見られる。

     境内は、四季折々の花が美しく、つつじ、芍薬、本堂脇の藤、枝垂れ桜が特に美しい。この藤は加比丹(かびたん)藤といい、樹齢200年を超すとの説明板がある。

著名人のお墓は、講談師一龍斎貞山(6代)・書家小室樵山など。