萬寿姫(ますひめ)/乗台院 宝暦11年8月1日〜安永2年2月20日(1761-1773)

    10代将軍徳川家治(1737-1786)の二女。尾張治休の室。母、閑院宮一品弾正尹直仁親王の娘五十宮倫子王女(心観院:1738.1.20-1771.8.20)。明和5年(1768)御三家の尾張徳川家の9代藩主である徳川宗睦の嫡子徳川治休と縁組をしたが、安永2年(1773)13歳で死去。寛永寺の塔頭春性院に埋葬された。姉、千代姫は2歳で夭折。

     墓は、寛永寺谷中墓地。「乗台院殿蓮界宝厳大姉」。阿部家墓域に隣接した広大な墓域内に南西向きに建てられていたが、平成元年(1989)解体撤去廃棄された。跡地は、分譲墓地となっていいる。同一場所に徳川綱吉の正室信子の墓もあったが、同時に撤去され、信子の旧石だけは、綱吉と同じお霊屋に移された。