芳野櫻陰(よしのおういん)    弘化元年〜明治5年9月10日(1844-1872)

    駿河田中藩儒者。名、世行。通称、新一郎。父、芳野金陵(6男)。18歳で日知館教授。安井息軒・塩谷宕陰について経学を学び昌平校助教となる。元治元年(1864)水戸藩で天狗党の乱が起こると参加しようとするが囚われる。出獄後は鋸山のふもとで蟄居する。維新の際は親兵に参加し京都を守護する。のち、新政府に出仕したが辞して、東京大塚に移住し耕読自楽に過ごした。29歳。明治36年(1903)贈従五位。弟に衆議院議員芳野世経(よしのせいけい:1849-1927)がいる。

墓は、天王寺墓地。芳野金陵墓域内。芳野世経撰文。