春性院(しゅんしょういん)     創建:延宝8年(1680)

場所:台東区上野公園 16-7
アクセス:JR鴬谷駅南口に出て、右に上野公園方向に行き、突き当りを左に折れ、直ぐに細い道を右に入る。この道の先の出口に近い、左側。

     東叡山寛永寺春性院。天台宗。寛永寺子院36坊のひとつ。本尊:阿弥陀如来(厨子入り木像)。開基:広海僧正。4代将軍徳川家綱の正室顕子女王(高巖院)の別当として創建される。はじめ浄名院に隣接(上野桜木町39番地)していたが、明治期に上野駅工事・公園の工事・道路拡幅工事などがあり、特定の理由は不明だが、他の子院とともに移転を余儀なくされ、現在のところにまとめられた。墓地は、谷中霊園の俗に呼ばれる御台所様墓地(第一墓地)のところにあり、徳川家のご婦人方の墓が多くあったが、平成18年頃に取り壊されてしまった。現在は、さらに奥の谷中霊園の乙14号に隣接したところに一部分が残っている。江戸期には、美濃岩村藩松平家の菩提寺であった。境内には、最樹院(徳川治済)に奉献した石灯篭がある。

墓地には、下記のお墓がある。

常陸小張藩主のち信濃小諸藩主(初代)松平乗政/石川乗政墓、松平乗政の後裔子爵家松平乗長・松平乗文・松平乗武・松平章子・松平乗忠墓。岩村藩松平家之墓は見当たらない。