感応寺(かんのうじ)    創建:慶長元年(1596)

場所:台東区谷中6-2-4
アクセス:地下鉄千代田線根津駅より言問通りを桜木方面に約1km上がって、下町風俗資料館付属の吉田屋酒店のある交差点を北に(左折)約100mの交番前を左に入り、約40m右側。

     神田山光照院。日蓮宗。弘法寺の末頭。慶長元年(1596)徳川家康より神田佐久間町に1170坪の地を拝領し、日感僧侶が開基。神田にあった感應寺は、明暦3年(1657)の大火で焼け、谷中(旧谷中上三崎南町1番地)に移った。天王寺の改名前も感応寺といい、混同されるために、神田感応寺と呼んだ。本尊はたくさんあり、釈迦如来・四菩薩・文殊菩薩・普賢菩薩・多宝菩薩・不動明王・愛染明王など15体。ほかに、誕生釈迦仏・鬼形鬼子母神・大黒天・十界具足・毘沙門天(桓武天皇勅命による伝教大師の彫刻)。この寺には、大正末期に日本に持ち込まれたうちの一本と言われる日本で最古のグレープフルーツの木があり、現在も実を付ける。

下記のお墓がある。

盛鴎外の史伝の主人公渋江抽斎
SF作家・博文館編集員渋江保/羽化仙史
詩人・戯曲家平木白星
日本画家・鑑定家渡辺華石