玉林寺(ぎょくりんじ)     創建:天正19年(1591)

場所:   台東区谷中1−7−15 アクセス: 地下鉄千代田線根津駅北口を出て、言問通りを東に善光寺坂を上がり、1つ目の信号を越した左側。駅より230mほど。徒歩4分ほど。

     望湖山玉林寺。曹洞宗。本尊:釈迦如来丈1尺坐像。脇立:文殊菩薩・普賢菩薩(各丈9寸坐像)。谷中では、最も古いお寺のひとつ。天正19年(1591)吉祥寺5世用山元照和尚が起立。覚性院日勤の開山。慶安元年(1648)に21石余りの御朱印寺領を拝領した。境内借地寺院は、本寿寺・瑞松院・臨江寺・延寿寺・妙行寺・妙福寺・長運寺・妙泉寺・仏心寺・永久寺・本通寺・龍谷寺の12軒。本堂は、築400年を超し、メンテナンスが重ねられている。本堂裏の斜面に樹林を生かした立派な庭があり、そこに玉林寺創建以前から存在していたと言われる樹齢600年を超す椎の木(すたじい)があり、都指定天然記念物となっている。創建前から生えていたことになる。幹周り6m弱、樹高約10m。大規模な外科手術を行うなど、保存にも力を入れている。残念ながら庭園は非公開。山門を入ると左に境内墓地があり、突き当りに本堂がある。参道右側には、細い道があり、”おけいこ横丁”まで続く。現役の古井戸があったり、途中に道の真ん中に木が生えていたりと面白い。木を撤去しないところが谷中らしい。また、本堂左にも細い道があり、”三浦坂”に至る。墓地には、本堂左脇から入るが、すぐに井戸があり、おびただしい数の地蔵が左右に並ぶ石段を登る。

井上文雄青山二郎太田翠陰大久保椿園大友義閭桂文治(9代)加太邦憲河津祐邦河津祐之河津暹衣笠南翁佐善雪渓・佐善松渓・佐善月渓菅野廉山中村蘭林秦檍丸鼈甲斎虎丸(初代)正岡容間宮永好間宮八十子森重都由などの墓がある。