谷中墓地さくら通り

　　　　有名人の墓を尋ね歩く人を「墓マイラー」と呼ぶらしい。このページは墓マイラーにとって便利な情報源になるものと思う。ここにご案内する有名人の墓石は300を超すので、広い谷中墓地に満遍なく点在している。そのため効率良く回ることは難しいことをご承知いただきたい。事前に参拝したい人を選んでおくことをお勧めしたい。なお谷中墓地と言われる範囲を回るもので、谷中霊園にとどまらず、天王寺墓地、寛永寺谷中墓地、その他上野駅工事のため移転させられた寺院の墓地なども含むために以後「霊園」ではなく「墓地」と言うことにする。多くのインターネットHPに「徳川慶喜墓は谷中霊園にある」としていますが、間違いで「寛永寺谷中墓地にある」が正しい。なお、谷中霊園には、ブロック毎に番地がある(通路の名称ではない)ので、比較的探しやすい。表で番地のあるものは谷中霊園である。ただし、飛び地や通路でブロックがずれているところがある。「谷中霊園案内図」は、霊園事務所で無料(若干寄付することが望ましい)でいただけるので近くに来たら寄るとよい。地図と著名人墓碑の一覧が載っているので便利である。

　　　　谷中墓地には"さくら通り"という大きな通りが概ね南北に走っている。天王寺側を北、霊園事務所側が南である。駐在所のところに交差する東西の通り("ぎんなん通り")がある。"ぎんなん通り"を東に行くとＴ字路に出るが、この通りを"ひょうたん横丁"といい、かつて小川だったらしくＳ字型にカーブしている。谷中霊園の西側から、ひょうたん横丁までを"甲"という番地がついている。さらに東側は"乙”である。また、最も西側の了ｲ完寺(りょうごんじ)寄りの人家との境の南北に走る通りを"ぎんなん横丁"という。以下、ここでは墓参用の道を"通路"と呼ぶことにする。また、自動車が入れる道を"通り"とする。なお、天王寺墓地には番地表示がなく分かりづらいので、当説明では便宜上天王寺前地蔵尊前の東西通路を"千人塚通路"、その左(南)側の東西通路を"朝倉文夫墓前通路"と呼ぶことにする。寛永寺谷中墓地にも番地表示がないので、なるべく道順を示すようにした。

【備考1】生没年のうち一方が判り没年時の年齢が判っている場合、計算により不明側を算出している場合があるが、その場合、年齢が数え歳のこともあり、誤差が考えられることをご承知いただきたい。また、計算は単純計算で月齢まで考慮していない。なお、墓石に記録のあるものは、そのまま採用した。したがって、旧暦、新暦の区別をしていない。

【備考2】写真の無いものは、未確認。場所・アドレスも正しくない可能性がある。